ほしの、おうじさま
「お、覚えてるよ!えっと…」
「向井凛です。今、星野君の隣の席に座ってるんだけど」
「あ、そ、そうだったね」
相手は私の名前を呼んでくれたのに、こちらは言い淀んでしまった事にこの上ない後ろめたさを感じた。
「ごめんね?ちょっとまだ、皆さんの顔と名前を覚えきれてなくて」
特に星野君以降に自己紹介した人達に関しては、上の空で話を聞いてしまっていたから…。
今さらながらにすこぶる失礼な事をしてしまっていたと思う。
「恋する乙女だから」なんてのは何の言い訳にもならない。
やるべき事はきちんとやっておかなければ。
…まぁ、ある意味野崎さんのおかげで、その浮かれ気分は自然とセーブされそうだけど。
「ああ、そりゃそうだよー。まだ辞令式と自己紹介で名前を聞いただけだもん。私も全然覚えきれてないし」
向井さんは気分を害した風もなく、陽気に笑いながら続けた。
「それにね、星野君は色んな意味でインパクト大だったから例外として、正直、星さん含む一次面接の時のメンバーはすぐに忘れちゃったんだよね。でも、辞令式でまず『ん?』と思って、更にさっきの自己紹介で『あ、やっぱり星さんてあの時の…』って、思い出したんだ」
「……星野君と私って名前が似通ってるから、他の人よりは印象に残ってたのかな?」
「向井凛です。今、星野君の隣の席に座ってるんだけど」
「あ、そ、そうだったね」
相手は私の名前を呼んでくれたのに、こちらは言い淀んでしまった事にこの上ない後ろめたさを感じた。
「ごめんね?ちょっとまだ、皆さんの顔と名前を覚えきれてなくて」
特に星野君以降に自己紹介した人達に関しては、上の空で話を聞いてしまっていたから…。
今さらながらにすこぶる失礼な事をしてしまっていたと思う。
「恋する乙女だから」なんてのは何の言い訳にもならない。
やるべき事はきちんとやっておかなければ。
…まぁ、ある意味野崎さんのおかげで、その浮かれ気分は自然とセーブされそうだけど。
「ああ、そりゃそうだよー。まだ辞令式と自己紹介で名前を聞いただけだもん。私も全然覚えきれてないし」
向井さんは気分を害した風もなく、陽気に笑いながら続けた。
「それにね、星野君は色んな意味でインパクト大だったから例外として、正直、星さん含む一次面接の時のメンバーはすぐに忘れちゃったんだよね。でも、辞令式でまず『ん?』と思って、更にさっきの自己紹介で『あ、やっぱり星さんてあの時の…』って、思い出したんだ」
「……星野君と私って名前が似通ってるから、他の人よりは印象に残ってたのかな?」