ほしの、おうじさま
「自分がベテランになったらしょーもない慣習はなくしてやろうとは思うけど、かといってしょっぱなから無駄に敵を作るのもなんだし、ひとまず最初の頃は様子見というか、猫を被っておかないとね」
「ストレス溜まるでしょ?野崎さんて見るからにサバサバ系だし」
「あ、よく言われるー!でも、ただ単にズボラで男っぽいだけなんだけどね」
加藤さんの言葉に野崎さんが肩をすくめながらそう返すと、「えー」「そんなことないよー」「いかにも女子力高い、美人のアネゴって感じー」と皆一斉に口にした。
やっぱり、世間一般的にはそういう評価になるよね…。
微妙な感情を抱きつつも、否定はもちろん肯定もする事なく、私はアルカイックスマイルを張り付けたまま食事を続けた。
しかし意外な事に、向井さんもその場面では何もリアクションはしていなかった。
それどころか、何の気なしにチラリと視線を向けた所、一瞬眉をひそめていたように見受けられた。
すぐにいつもの穏やかな表情に戻ったけれど。
『角度的にそう見えただけかな?』『自分の心情が見せた錯覚?』とあれこれ考えている間にも会話は進んで行く。
「とりあえず研修期間中と、部署に配属になった初日はコンビニのお弁当を持参しとこうかな、と。手作りは私の中では問題外だし、駅からここに来るまでに何ヵ所もあるしさ」
「ストレス溜まるでしょ?野崎さんて見るからにサバサバ系だし」
「あ、よく言われるー!でも、ただ単にズボラで男っぽいだけなんだけどね」
加藤さんの言葉に野崎さんが肩をすくめながらそう返すと、「えー」「そんなことないよー」「いかにも女子力高い、美人のアネゴって感じー」と皆一斉に口にした。
やっぱり、世間一般的にはそういう評価になるよね…。
微妙な感情を抱きつつも、否定はもちろん肯定もする事なく、私はアルカイックスマイルを張り付けたまま食事を続けた。
しかし意外な事に、向井さんもその場面では何もリアクションはしていなかった。
それどころか、何の気なしにチラリと視線を向けた所、一瞬眉をひそめていたように見受けられた。
すぐにいつもの穏やかな表情に戻ったけれど。
『角度的にそう見えただけかな?』『自分の心情が見せた錯覚?』とあれこれ考えている間にも会話は進んで行く。
「とりあえず研修期間中と、部署に配属になった初日はコンビニのお弁当を持参しとこうかな、と。手作りは私の中では問題外だし、駅からここに来るまでに何ヵ所もあるしさ」