ほしの、おうじさま
「反対に言えば、ちょっと関わっただけでもすぐに判断できてしまうくらいのバリバリ強力な天敵オーラを発しているというか…。とにかく、ああいうタイプと知り合う度に『あ、この人なんかダメかも』って瞬時に察してしまって、そしてその直感は十中八九、当たっちゃったりするんだよね」

相変わらずフリーズしたままの私を見て向井さんは眉尻を下げながら続けた。

「しょっぱなからこんなネガティブな発言しちゃってほんとゴメンね?でも、自分に嘘はつけないから。彼女とは距離を置いて接して行くつもり。星さんにはあらかじめ宣言しておくわ」

「え、えと…」

「あ。だからといって、あなたまで巻き込むつもりはないからね。それに、私もさすがに皆の前であからさまに無視するような真似はしないし。必要な場面では穏やかに無難にコミュニケーションを取るけど、ただ、同期だからといってこれからも末永く仲良しこよし、っていう付き合い方はしていかないと思う」

「わ、私も……」

どうやら向井さんの主張は終わったようなので、そこで私はおずおずと言葉を発した。

「本音を言うと、彼女みたいなタイプって、昔からかなり相容れないんだよね…」

「え?」

「あ、『相容れない』とはいっても、対等な立場でバトルを繰り広げるという訳ではないんだけど」
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