ほしの、おうじさま
『アイツをサポートしなくちゃいけねぇ立場だっつーのが超絶にムカつく。俺だってホントは企画の方をやりたかったのに』
この声は…。
『アイツがいなければ俺が選ばれてたんじゃねぇのか?ことごとく人の邪魔ばっかしやがって。つくづく目障りな奴』
私はペットボトルを掴み取り、それを握り締めつつ、上体を起こすと同時に勢い良く振り向いた。
それまで無表情で数メートル後方に佇んでいたその人物はギョッとしたように肩を揺らし、私を凝視して来たけれど、そんな事にかまってなんかいられない。
「やっぱり、阿久津君だ!」
私は興奮気味に言葉を発しながら彼に接近した。
「入社式の時に言ってた『邪魔』っていうのは星野君のことを指してたのね!しかもなによその理由。ただのやっかみの八つ当たりじゃないっ」
「……な…」
「グチグチブツブツ文句垂れて、男らしくないったら!」
「…いきなりなに言ってんだ?お前」
そう指摘されて私はハッと我に返る。
いくらなんでも興奮し過ぎだった。
私とした事が…。
通常ならば他人に対してこんな風に強く抗議するなんてありえない事なのだけれど、あの時の悪態はやはり聞き間違いではなかったということ、そしてそのターゲットがよりによって星野君だったという事実に瞬間的に頭に血が上り、思わず発言してしまったのだ。
この声は…。
『アイツがいなければ俺が選ばれてたんじゃねぇのか?ことごとく人の邪魔ばっかしやがって。つくづく目障りな奴』
私はペットボトルを掴み取り、それを握り締めつつ、上体を起こすと同時に勢い良く振り向いた。
それまで無表情で数メートル後方に佇んでいたその人物はギョッとしたように肩を揺らし、私を凝視して来たけれど、そんな事にかまってなんかいられない。
「やっぱり、阿久津君だ!」
私は興奮気味に言葉を発しながら彼に接近した。
「入社式の時に言ってた『邪魔』っていうのは星野君のことを指してたのね!しかもなによその理由。ただのやっかみの八つ当たりじゃないっ」
「……な…」
「グチグチブツブツ文句垂れて、男らしくないったら!」
「…いきなりなに言ってんだ?お前」
そう指摘されて私はハッと我に返る。
いくらなんでも興奮し過ぎだった。
私とした事が…。
通常ならば他人に対してこんな風に強く抗議するなんてありえない事なのだけれど、あの時の悪態はやはり聞き間違いではなかったということ、そしてそのターゲットがよりによって星野君だったという事実に瞬間的に頭に血が上り、思わず発言してしまったのだ。