ほしの、おうじさま
しかしそれでも、他部署である割には連携する場面が多々あると思う。
新人のうちはあまり期待できないけど、仕事を覚えてステップアップして行くのに比例して、星野君と関わる機会も増えて行くのではなかろうかと、私としては期待に胸を膨らませていたのだ。
しかし阿久津君はそういった宣伝部と企画部の距離感、また、自分の方が星野君側をアシストしなくてはいけない立場であるという事に大いなる不満を抱いているようで。
「企画課同様、新人が宣伝課に配属されるなんていうのは稀なことなんじゃないの?しかも天下の0to0の宣伝課だよ?そこに憧れて入れなかったっていう人だってたくさんいると思う。その事を念頭に置いて、まずは目の前にある仕事を一つ一つこなして行くべきじゃないの?」
このご時世、正社員として雇ってもらえて仕事を与えてもらえるだけで有難い事なんだから。
もちろん、実際に業務に就いてから何か疑問点、問題点に気付いたのなら上司に相談するべきだとは思うけど、まだ何もしていないうちから不満タラタラなのは違うんじゃないのかい?と思う。
「…ちょっとこっち来い」
すると阿久津君はそう言いながら顎をしゃくり、踵を返してさっさと歩き出した。
超絶に偉そうなその仕草にカチンとし、ますます臨戦体勢に入った私は鼻息荒く後を追う。
彼は階段室まで歩を進め、一つ上の踊り場へと上がると壁際に寄ってから足を止め、振り向いた。
新人のうちはあまり期待できないけど、仕事を覚えてステップアップして行くのに比例して、星野君と関わる機会も増えて行くのではなかろうかと、私としては期待に胸を膨らませていたのだ。
しかし阿久津君はそういった宣伝部と企画部の距離感、また、自分の方が星野君側をアシストしなくてはいけない立場であるという事に大いなる不満を抱いているようで。
「企画課同様、新人が宣伝課に配属されるなんていうのは稀なことなんじゃないの?しかも天下の0to0の宣伝課だよ?そこに憧れて入れなかったっていう人だってたくさんいると思う。その事を念頭に置いて、まずは目の前にある仕事を一つ一つこなして行くべきじゃないの?」
このご時世、正社員として雇ってもらえて仕事を与えてもらえるだけで有難い事なんだから。
もちろん、実際に業務に就いてから何か疑問点、問題点に気付いたのなら上司に相談するべきだとは思うけど、まだ何もしていないうちから不満タラタラなのは違うんじゃないのかい?と思う。
「…ちょっとこっち来い」
すると阿久津君はそう言いながら顎をしゃくり、踵を返してさっさと歩き出した。
超絶に偉そうなその仕草にカチンとし、ますます臨戦体勢に入った私は鼻息荒く後を追う。
彼は階段室まで歩を進め、一つ上の踊り場へと上がると壁際に寄ってから足を止め、振り向いた。