ほしの、おうじさま
「あ、そうなんだ」

という事は、星野君は英語もペラペラってことなのね…。
天から二物も三物も与えられているんだなぁ。
海外赴任するくらいならお父様は超エリートで、必然的にお家は裕福なんだろうし、なおかつ本人はイケメンで頭が良くて性格も紳士的だなんて、ホント、少女漫画のヒーローそのものじゃないの。
ただし、モテ要素乗っけまくりでやり過ぎな設定はかえってシラケてしまうから、リアリティーが求められる今時の少女漫画にはあまり登場していないかもしれないけど。
つまり星野君は「事実は小説よりも奇なり」を見事に体現している人物であるという事だ。

「クラスは別だったし、あっちは俺の事なんか眼中になかっただろうけど、こっちは意識しまくりだった。何故ならそれまでずっと死守していた学年トップの座をアイツにあっさりと奪われちまったから」

「え。クラスは違うのに成績を把握できてたの?」

途中余計な事をあれこれ考えつつも、話はちゃんと聞こえていたので私は疑問に対する質問をすぐさま繰り出すことができた。
阿久津君がそれまでずっと学年一位であったという事実に驚きはしたものの、そこはひとまずスルーする。

「ウチの学校は定期考査の度に上位50名まで廊下に名前と点数を貼り出していたから」

「あ、なるほどね」
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