鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
『……昴がそこまで言うなら、お願いするけど』
渋々とでもいうような口調でそう言った湊さんは、私の方を見てクスッと笑う。
『じゃあ、近々風花の家に遊びに行くから。
おばさんにも宜しく伝えててね?』
ポンっと、さりげなく頭に乗せられた手に擦り寄りながら、元気よく頷いてみせる。
私、湊さんに撫でられるの好きなんだよねー…。
なんて言うのかな…こう……安心する感じがしてね?
『……真白、行くぞ』
『ちょっ…斎藤君ッ⁉︎
湊さん、今日はありがとうございました‼︎』
斎藤君に手を引かれながら、湊さんに手を振って慌てて厨房から出る。
斎藤君の足が長いのか私が短いのか…いや、私が短いなんてことはない‼︎
とりあえず、斎藤君の足が長いせいで、斎藤君は普通に歩いているはずなのに、それに追いつくために私は小走りしなきゃいけなかった。
……恨むよ、高身長。
そりゃあ、私は世間でいうチビなんだけどね?
みっちゃんも、チビチビ言ってくるし。
だけど…まぁ、自分では認めたくないんです!