鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
私の答えが気に入らなかったのか、なぜか眉間にしわを寄せた斎藤君を見て、同じように眉間にしわを寄せてみる。
『……お前、何してんの』
『斎藤君のマネ』
即答で答えた私に、一瞬固まった斎藤君が、声を上げていきなり笑い始める。
ん…⁇ 私、今面白いことしてないよね?
真面目だったよね!?
『酷いよ、斎藤君‼︎』
『悪い…悪い……クッ』
謝りながらも、未だに笑いをこらえ切れていない斎藤君を睨みつける。
全く。
冷酷王子さんが声をあげて笑うなんて、みっちゃんに教えたら絶対驚くよね?
『初めて面白い女見たよ……ククッ』
……もう、ほっとく?
少し治まってきたみたいだけど、まだ笑ってるの聞こえてますから!
なかなか笑いの治らないらしい斎藤君を無視して、学校の制服を持って更衣室に入る。
勝手だなー…斎藤君。
1つ意外だったのは、学校と違って、全く冷酷王子じゃないってことかな?
湊さんによると、ウェイターらしいし…。
多少は笑わなきゃいけないもんね?
『……変な人』
ボソッと呟きながら、リボンを結んで鏡を見る。