鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
『お、着いたぜ‼︎
結構いろんなやつ買わないといけねえし、急ぐか!』
『うん、そうだねー』
目的地である、学校近くのデパートによって、メモに書いてある物を探していく。
『祐希君‼︎ それ、何の色?』
『え、嘘‼︎ これ有名じゃ無いのか?』
変な色のペンキを持っている祐希君を見て、思わず吹き出してしまう。
だって、絶対見た事ない色持ってるんだよ⁇
初めて見たけど、何色なの⁇ その色っ‼︎
『えーっと…⁇ リリーホワイトって書いてあるけど』
『祐希君、それ絶対わからなかったよね?』
私の言葉に舌を出してイタズラに笑った祐希君につられて、私も声をあげて笑う。
祐希君って、不思議な人。
いつの間にか、自分が笑ってるんだもん。
人を笑わす事ができるって、すごいよね?
『ちょっ、風花見ろよこれ!
リリーホワイトなんて目じゃ無い名前だぜ⁉︎』
未だに笑の治らない私の目の前に、新たなペンキの缶を突き出してきた祐希君の言葉に、缶に視線を移す。
えーっと…色は普通の赤なんだけど。
本当に名前がすごい。
『俺、こんなの初めて見た。
この赤色は八百屋さんの熟成トマトだろ?
こっちの青色なんか、午前7時30分の露草だぜ⁉︎
ちゃっかり時間指定してるし、どんだけ細かい色なんだよ』