鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



『笑うな!』


『ごめんごめんっ』


謝りながらも肩を震わせる私を見て、祐希君が歩くスピードを速める。


…これ、もしかして拗ねたかな?



後ろから声をかけてもスピードを緩めない祐希君に、頭の中にクエスチョンマークを浮かばせながら後をついていく。



取り敢えず、なんで拗ねたのか分かんないから。
ついていくしかないよね?

そうじゃなくても目的地は同じだし‼︎



『いたっ…⁉︎ 』



そんな事を考えていたせいで、イキナリ立ち止まった祐希君に気づかずに背中に顔をぶつけて思わず声を上げた。



『風花⁉︎ 大丈夫か⁇
ごめんな、俺、からかうつもりだけだったんだけど』



ヒリヒリする鼻を押さえた私を見て、申し訳なさそうにそう言った祐希君に、大丈夫と笑ってみせる。


『いや、マジでごめん』


『だから、大丈夫だよ⁇
ちょっとヒリヒリするけど…』



なんども謝ってくる祐希君に、お返しの為に最後に少しだけ冗談を混ぜてみる。


そんな私の言葉に、アタフタと慌てた祐希君を見て笑うと、私にからかわれていた事に気付いた祐希君が一瞬固まった。



『あー…やられた』


動いたかと思うと、力が抜けたように頬を緩めた祐希君から、思わず顔をそらす。



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