鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
だって、あんな笑顔は反則だよ⁇
湊さんの見せる緩い笑顔に弱い事は前から知ってたけど!
祐希君の笑顔も心臓に悪いからダメだ…!
そう言えば…この前の、緩い斉藤君の笑顔もダメだったし。
私って、とことん自然と出るような緩い笑顔に弱いのかもしれない。
『照れてないで、早く行くぞー』
『わっ、いつの間に⁉︎』
祐希君の声に反応すると、すでに少し先にいた祐希君に、置いて行かれないように走って駆け寄る。
『やっと着いたー‼︎』
校舎に入り、教室に向かって祐希君と話しながら歩いている途中。
目の前から、見覚えのある人が歩いてくるのが見えて、思いっきり手を振る。
『真白…お前、何してんの?』
手を振った私に気付いた斉藤君が、手を軽く振り返してそう聞いてチラッと祐希君を見た。
『祐希君と買い物。
私達のクラス、メイド喫茶になってね?
ホストクラブだし、斉藤君達とはライバルだね‼︎』
『……まぁ、そうだな。
お前もメイド服着るのか?』
『うん。
女子も男子も皆強制着用。
どうせなら、斉藤君も着てみる?』
冗談で言った私の言葉に、心底嫌そうに眉間にしわを寄せて見せた斉藤君を見て肩を震わせる。
だって、斉藤君のメイド姿だよ?
変に似合ってそうで凄いんだもん。
『風花、行こう』
『え⁈ あ、じゃあね、斉藤君‼︎』