鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



斉藤君が何かを言おうとした瞬間、祐希君に思いっきり腕を引っ張られ、転ばないように慌てて足を前に出す。



一瞬だけ驚いたような表情を浮かべた斉藤君に手を振って、そのまま祐希君に引きづられるように教室の中に入っていった。



『ただいまー』


『おっ、やっと来た‼︎
ちゃんと買ってきただろうな?』



『当たり前だろ〜!』



帰ってきた私たちを囲んでそう言った男子の1人に、ドヤ顔しながらそう言った祐希君に、周りにばれないように笑いを飲み込む。



言われたのではないよね?
だって、八百屋さんの熟成トマト色…だよ?



そんなのドンピシャで頼んだ人がいたら、逆にすごいよ!





『お、青発見…じゃないな。
祐希、お前すごい色選んだな⁉︎

何だよ、午前7時30分の露草色って』



例の缶を持ってみんなに聞こえるように、叫びながら言った男子に、みんながワラワラと集まっていく。



『こっちも変な名前‼︎

えーっと…八百屋さんの熟成トマト色??』




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