鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
『じゃあ、買出し係も帰って来たことだし。
また明日から準備再開しますか』
委員長の言葉に皆賛成して、結局文化祭の準備は明日から始まることになった。
『みっちゃん、今日シフト入ってないから、一緒に帰らない?』
荷物をまとめて、みっちゃんを帰りに誘うと、目の前で手を合わせたみっちゃんを見て、また肩を落とす。
この合図は、今日は中嶋君と帰るからごめん! って合図なんだよね。
じゃあ今日は1人で帰るのかー…。
さっきまでテンションが上がってせいで、なんか寂しいけど…まぁ、仕方ないか。
『じゃあ、明日ね、みっちゃん‼︎』
『ええ。次は風花のシフト休みの日を確認して帰るわ』
『うん! 絶対だからね!』
私の言葉に笑って頷いたみっちゃんを見て、手を振って教室を出る。
廊下には、急いで部活に向かう生徒とか、委員会の準備でバタバタしてる生徒がいて、走ってる人とすれ違う。
『バイトないと暇だなー…』
のろのろとローファーに履き替えながら軽く溜息をつく。
でも、文化祭は楽しみだし、次はみっちゃんと帰れるし。
その想像でもしながら帰ろうかな?
そう考えると段々と寂しさが紛れ、みっちゃん命名の脳内お花畑に飛んでいく。
……寸前。