鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
校舎から少し遠ざかった所で、葵くんが歩くスピードを緩めて私の方を振り返った。
『ごめん…速かった?』
『付いて来れてるから、大丈夫‼︎』
私の言葉に、少し辺りを見渡した葵くんが、企んだように笑いながらこっちに近づいてくる。
そんな葵くんを見つめると、私の手をつかんだ葵くんが、ニッとイタズラに笑った。
『葵くん⁉︎』
さりげなく手をつないでるし…てゆうか、最近手を掴まれるの多いよねっ⁉︎
斎藤くん、祐希くんに続いて葵くんまで…。
みっちゃん曰く、恋愛スキル0の私には中々対処しづらいの‼︎
顔赤くなるのは抑えきれないし、だけど自意識過剰とは思われたくない。
『風花ちゃん顔真っ赤‼︎ 何? 俺と手をつないで照れてるの?』
『〜〜〜ッ葵くんのバカ!』
葵くんの言葉に、余計に顔に熱が集まるのを感じて、手を振り払って顔を背ける。
赤いのぐらい自覚してるから‼︎
いちいち報告なんてしなくてもいいのに!