放課後、ずっと君のそばで。
「白石! おはよう。早かったな」
美術室の窓際でトランペットを吹いていた立花くんが、口からマウスピースを離して私を振り向いた。
「立花くんこそ。一番乗りじゃん」
私はドアに手を当てたまま、小さく微笑む。
「そりゃあな。県大会の為に頑張らなきゃな。俺、パートリーダだし」
そう言って、立花くんは白い歯を見せて笑った。
立花くんはの唇には、うっすらと丸くマウスピースの跡がついている。
「白石も早く楽器取ってこいよ。基礎練しようぜ」
立花くんはそれだけ言うと、背筋を伸ばして椅子に座り直しトランペットを真っ直ぐかまえた。