だから、お前はほっとけねぇんだよ

「何フラフラしてんだお前は」


「っわぁ!?」



突然、腕を引っ張られグンッと視界が歪む。


もう片方の腕は女性が持っていたが、ちょうど力が緩んでいてアッサリ解放された。



……が、勢いのあまり腕を引っ張った人物に思い切りぶつかってしまった。


上を見上げてみるとそこには、


「こ、う」



あたしは安心感のあまり、涙が出そうになった。



どうしよ……

嬉しいんだけど……




「なにコノ人」



そう言って琥侑は片足を上げて固まっている女性を見る。


その言葉で、女性はハッと我に返って足を戻した。



「こ、こいつが悪いのよ‼アタシの足踏んだりするから」



琥侑に声を荒げる女性は、顔から火が出そうなくらい真っ赤。



「確かにひどいな」



「……でも」と続けた琥侑が女性を見据える。

< 200 / 399 >

この作品をシェア

pagetop