だから、お前はほっとけねぇんだよ
「ワザとじゃない事そんなグダグダ言うもん?」
「そ、それは……っ!」
さすが屁理屈大魔神。
さっきまで威勢の良かった女性が、琥侑の言葉によってたじろいでいる。
「女は優しくないといけないんじゃね?」
にっこり口元を柔らかく緩ませた琥侑は、目が全くと言って良いほど笑っていない。
鋭く冷たい視線で女性とマサくんを見つめている。
こわ‼
見られていないあたしさえも、恐ろしさのあまりゾワワッと鳥肌になってしまった。
「おお俺らが悪かったっす、あなたの彼女さんは悪くありませんっ‼」
どう見ても年上なのに、琥侑に敬語を使うマサくん。
「ちょっとマサくん!?何言って……」
「うっせー行くぞ‼」
ギャンッと怒鳴り散らし、マサくんは女性を連れてそそくさ退散していった。
……残されたあたしたち。
な、何だったわけ?