だから、お前はほっとけねぇんだよ
「っぎゃ‼」
期待を裏切らないあたしは、反動で琥侑の背中にぶつかり鼻を強打した。
「いったぁー……」
ジンジンと痛む鼻先に両手を当てて苦しむ。
けれど、琥侑はそんなのお構いなしに、鼻を押さえているあたしの片方の手を掴んだ。
「やるよ」
そう言って、琥侑はあたしの手のひらに何かを押し込めた。
……なに?
手を開いて確認すると、そこには琥侑がさっき屋台で買っていたハート型の指輪。
「こ、これ……あたしが貰って良いの?」
「良いよ。別に高いモンじゃねーし」
「違くて!これ、あたしに買ってたの?」
あたしが興奮気味に早口で喋ると、ふっと大人びた笑顔を見せる琥侑。
「お前以外の誰に買うわけ?」
――ドキンッ
胸の奥がグッと締め付けられて、あたしは琥侑の言葉に落とされた。