GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
それにカルボナーラ。

サンドイッチの具はハムとフンワリとしたタマゴだった。

そして、湯気の立つあたたかいスープ。

私はそれらをジッと見つめて考えた。

私は今までに……こんな手料理を食べたことがあっただろうか。

……思い出せない。

幼い頃から私は、冷凍庫を開けると冷凍食品の中から適当なものを選んで食べていた。

電子レンジを使いこなす子供だったけど、出来上がったものは味気なくて。

お母さんがキッチンに立っている姿を一度も見たことがないし、私のために何かを作る気なんて更々ない人だった。

パパも同じ。

ストックしていたはずの冷凍食品がきれて食べ物がなくなり、途方に暮れていた私にパパはこう言ったっけ。
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