GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
その時、誰かが入ってきた。

「母親の方はもう息がないな」

そう言った人物は男性だけれど、布を口元に巻き付けていて顔はハッキリ見えない。

「死体を運び出してれいの場所へ運べ」

「先生、息子の方はまだ息があります。どうしましょう」

先生と呼ばれた男性が律を一瞥し、ため息をついた。

「どうせ助からない。一緒に運べ。夕刻には埋める」

「生きたままですか」

「その頃には息絶えているだろう。それに、現時点で死んだも同じだ」

やだ、待って。律は……律はまだ生きてる!

声を出そうとしたけれどどうしても無理で、私はグッと眉を寄せた。
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