GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「なんか、ギラギラしててヤダな」

意味がわからずにそう言った律を見上げると、彼女達から眼をそらして私を見た律が笑った。

「あの子達より、藍のが可愛い」

「……え」

信じられないその言葉に思考が付いていかなくてポカンと律を見上げていると、彼は弾けるように笑った。

「きゃあっ、笑顔めちゃイケてるっ!」

女子達が一際甲高い声を上げた。

「藍、行こう!」

そう言った律が私の手がしっかりと握った。

「律」

「おいで」

「……うん!」

見上げた律の顔があまりにも素敵で、胸がドキドキと煩い。

そのドキドキで気付いた。

私は律に、恋をしたって。
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