Sweet Hell
風呂から上がるとサイトから「お気に入り登録された」と
知らせが入っていた。

「お気に入り登録?何それ」

よく分からないままマイページを開くと自分のプロフィールを見て
お気に入りをした人がいるようだった。

「Justin?」

お気に入りした子のプロフィール画像には
サングラスした金髪の少年が写っており、
名前にはジャスティンと書かれていた。

「誰だろ?」

そう思い、私は彼のページを開いた。

「え・・・・?」

開示されたプロフィールには
17歳、アメリカテキサス州出身と書いてあった。

「17歳のアメリカンボーイ?がなぜ私をお気に入りにしたんだろう・・・」

疑問に思いつつも私は恐る恐る
彼のポートフォリオを開いたら
あまりの衝撃に思わず言葉を失った。

「え・・・・めっちゃ格好良い」

そのポートフォリオの中には
金髪碧眼の格好い少年の写真が数多くあった。

笑顔の写真は歯並びの整った白い歯が光っていた。
自撮りの写真は顔立ちの整ったクールな顔をしていた。
ぱっと見、大人びているため24歳くらいに見えたが
17歳と言われれば確かに幼さは若干あるかもしれないと思った。

「まさかこんな美少年にお気に入りされてたとは夢にも思わなかった。
しかも、めっちゃ若いし。」

私は彼の写真をまじまじ見た。

「彫りが深ーい、鼻高ーい!歯並び良いし。
やっぱ外人さんって格好良いんだなぁ。
本郷さんも確かにイケメンだけどさすがにここまでじゃないし・・・」

私は心なしかこのアメリカ人の彼に興味を抱きつつあった。
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