幼馴染はどこまでも俺様過保護

「蒼海、今日はうちに来るだろ?」

「良いの?お邪魔しても?」

今日は澪ちゃんの出るトーク番組が放送される。私の家にはテレビは置いていないから、何か観たいものがある時は桜小路家にお邪魔させて貰っている。

「当たり前だろ!?俺が誘ってるんだからな!母さんも、蒼海の好きなミートローフ作るって言ってたぞ」

「本当?おば様のミートローフ美味しいから楽しみ!」

「しっかり食べて大きくなれよ!」

「もうこれ以上大きくなれませんよーだ!」

「なんだ、チンチクリンのままか?」

隼翔は可哀想にと私の頭に手を置いて笑った。

煩い!大きなお世話だ!!

ホント腹立つ!小さいだ、チンチクリンだってひとの事からかってばかりで、私だって好きで小さいんじゃ無いって言うの!!

隼翔は6時には帰って来るから待ってろよ!と言って商談に出かけていった。


「城之内さんと副社長って、本当、仲いいですよね?」

私の前の席に座り、お弁当を食べてる林さんから声が掛かる。

「え?ああ、副社長とは幼馴染だから」

林さんは1階の店舗担当で、私と歳も近い。そのせいかは分からないが、彼女は休憩になると事務所にお弁当を持って上がって来て私の側で食べる。今日もコンビニ弁当を持って、空いてる席で食べていた。

「それだけですか?」

「うん、そうだけど?」

「ふ〜ん、副社長って、もう30過ぎてますよね?でも、女性関係の話って聞かないですよね?だから、城之内さんと付き合ってるって思ってました。皆んなもいつ結婚するのかなって言ってますよ?」

「えー?私と隼、副社長と?無い無い!付き合ってなんかないよ!結婚なんてありえないよ!私達は兄妹見たいな関係だって!まぁあんな俺様兄貴なんて要らないけどね?」

「えー副社長って俺様ですか?そうは見えないけどなぁ?確かに仕事には厳しいけど、私達社員だけじゃなくて、社員の家族の事も気にかけてくれるし」

そう、あなた達には優しいものね?

彼奴は仕事にはとても厳しいけど、人の気持ちの分かる奴で、いつも『会社は社員が支えている。その社員を支えているのは家族だから』といつも言ってる。社員の皆んなも隼翔の事を分かってくれていて付いて来てくれてる。でも、彼奴、澪ちゃんと私には俺様なんだよね!?





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