ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
わたしは苺がのったショートケーキを選んでヒデキさんに渡した。コンビニケーキだけど、人にこうして買ってもらえるのは嬉しい。
ヒデキさんはケーキやお酒をレジに持って行って会計を済ませた。
買った物が入ったビニール袋を渡される。ケーキが入っていると思うと嬉しい。
「ヒデキさん、ありがとう」
「いやいや。逆にこんなのごめんね」
一緒にコンビニを出て、車に乗った。ヒデキさんの家に向かう。
少し久しぶりのヒデキさんの家。
ヒデキさんが鍵を差し込んで玄関の扉を開けると、靴箱の上に飾ってある女の子の写真と目が合う。ヒデキさんの娘さん。
「おじゃまします」
写真の女の子から目を逸らして靴を脱いで揃えた。
「どうぞ、入って」
ケーキが入った袋を持って奥の部屋に行く。机の上にビニール袋を置いて、中身を取り出す。
お酒とおつまみ、そしてケーキ。
「こうして見るとケーキはなんか場違いだね」
ヒデキさんが笑いながら言う。