ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


「もし今あゆに彼氏がいないなら、またこれからも俺と会ってくれないか?前みたいに。いや、前よりもっと堂々と会えるはずだから」

「タクヤさん…」

ここに来るまでに全く予想していなかった言葉。タクヤさんと会っていた時にとても待ち焦がれていた言葉。

この人はわたしが思ってたより、ずっとずっと寂しがり屋だったんだ。もっと大人だと思っていたけど、子供みたいに誰かに甘えたい人なんだ。

わたしを傷つけた相手のはずなのに。今のわたし以上にボロボロな彼を見ていると同情してしまう。この人のこの寂しさをなんとかしてあげたくなる自分が少しいる。

でも、わたしはこの人と一緒にいて幸せになれるんだろうか?きちんと恋愛が出来るんだろうか?

──あゆさん、辛かったね。

── 一緒に前に進もうよ。

ふと、あきくんの声が聞こえた。タクヤさんのこと話した時にあきくんに言われた言葉だ。

ハンドクリームの匂いはもうとんでしまった。だけど、あきくんががんばれって言ってくれている気がする。

──あゆさんが前に進める方法を考えたいんだ。


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