ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


「おれね、あゆさんがこの家に誰か入れていたのは分かっていたんだよ。帰ってきたら普段あゆさんがつけないような香水の匂いがする時があったから」

思わず視線を彼の顔まで上げた。少し目が合ったけど、今度はあきくんが視線を逸らした。

カオルを入れていたことバレていたんだ。

「家に入れているのはあの時見た“セフレっていうやつ“なのかなとか、それとも女の友達入れているのかなとか、色々考えてた。でも、おれは住ませてもらっている立場だから何も言っちゃいけないって思って黙ってた」

目頭が少し熱くなってきた。なんで、わたしが泣きそうになっているんだろう。自業自得なのに。

「帰ってくるの遅いときはあの時見た男の人と会っているのかなとか考えたりしてた」

全部あきくんにはバレていたんだ。バカだな、わたし。

「でも、あゆさんの誕生日から誰か入れている感じがなくなって、夜もちゃんと家にいることが多くなったから、あゆさんは前に進みかけているのかなって思ったんだ。そんな時に不倫相手の人を見かけたからこれはあゆさんが前に進めるチャンスだって思った」


< 162 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop