再会は、健康診断で。

「お疲れ、休みなしだったからな。本当によくがんばったな。ゆっくり休めよ」


高倉さんにその言葉に俺は微笑んだ。俺、マジで本当にがんばった。


かえも奥さんたちに頭を下げて、高倉さんの家を出る。やっと二人っきりになれた車に中で、かえの顔をじっと見つめる。


長かった、仕方がないこととはいえ本気で拷問だった。


「やっと会えた。ずっと会いたかった……まさか好きって言ってもらえてから、三週間も会えないとは思わなかった」


俺がそう本音を漏らすと、とかえは眉を下げて申し訳なさそうな顔をする。


「……ご、ごめん」


そんな顔で謝れると、もうなにも言えなくなっちゃうな。俺が忙しかったのは、別にかえが悪いってわけではないし。


「いや、俺もまさかあんな忙しくなるとは思わなくて。でも本当に拷問だったわ。だから週末はずっと一緒にいようね」


俺の言葉に素直にうなずいてくれたかえを見て、顔がにやける。本当に俺のことを好きになってくれたんだなって実感してたまらない高揚感が全身を包む。


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