再会は、健康診断で。

「私からも、一年記念のプレゼント」


私が差し出した箱を受け取ってくれた航が、うれしそうにニコニコと微笑んだ。


「うわ、予想外。めちゃくちゃうれしいんだけど、開けていい?」


はしゃいだ声でそう聞いておきながら、私がうなずく前に開け始めてるところが航らしくてクスッと笑ってしまう。


いろいろ考えてキーケースにしたけど、気に入ってくれるかな。


「お、キーケースだ。かっこいいし、めっちゃうれしい」


よかった、気に入ってくれたみたい。うれしそうな顔でキーケースを眺めているのを見てちょっとホッとする。


「かえ、俺今すごい幸せ」


本当に幸せそうに笑った航が、私のことを抱きしめてくれる。


「愛してるよ、かえ。これまで以上に、大切にする。だからこれからのかえの人生、俺と生きてほしい」


航のその言葉に嘘がないことを、私はもう知っている。


この一年間、航は私をとても大切にしてくれていたし、やっぱり私にとっては航が世界で一番いい男だ。


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