再会は、健康診断で。
「いや、毎回たくさん書き直すから便箋ばっかりなくなっちゃって。封筒が家にいっぱいある」
なんとも平根らしいその理由にちょっと笑ってしまう。でも、本当に一生懸命書いてくれてたんだな。
「なんか平根らしい。だから、もう謝らないでいいよ」
そう言って微笑んだ私に平根の顔が真っ赤に染まって、顔を手で覆ってしまう。
「やっばい、超かわいい」
顔を覆ったままそう言った平根に、私は首を傾げる。
「西川の笑顔に耐性がなさすぎてやばい。見たいと思ってたから」
平根が手を顔から外して、まだ少し赤い顔で私を見る。
「泣かせてばかりだったから、今度は笑った顔がいっぱい見たいと思ってた」
平根のその言葉に、なんだか恥ずかしくなってきて足元に視線を向ける。
「え、笑顔くらいで大袈裟な」
「だって西川に笑顔向けられたのなんて小学校の入学式以来だし」
恥ずかしいのをごまかすと、平根にそう反論される。だけど、それは……。