元カレバンドDX
「ごめん、陽愛のことが好きで、つい……」

 そう謝るスバルの顔は、やはりかっこよかった。

「ううん……」

 そこであたしはハッとなる。

 今あたし、「好き」って言われなかったか!?と。

 電話やメールで、いくら甘い会話をしていても、スバルの口から「好き」だの「愛してる」だの、確信めいた言葉は決して出てこなかった。

 だからあたしは、思わず聞き返したのだ。

「え?今、好きって言った?」

「うん、言ったよ、陽愛のことが好き」

 スバルはそう言って、またあたしを抱きしめた。

「……あたしも……好き……」

 見つめあうふたりは、2度目のキスをした。

 2度目のキスは、最初のキスより少しだけ長かった。

「じゃあさ、ふとんの中に一緒に寝るのはダメ?」

「へ!?」
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