水泳のお時間<番外編>
「桐谷」

「ぁっ…、せ、瀬戸くん…」


どこからか女のイヤらしい声がして

興味本位で教室をのぞきこむと、そこにはあの瀬戸と、知らない女がいた。



女が教室の窓から、校庭の様子を見つめていたところを、瀬戸が後ろから抱きしめたりでもしたんだろう。


夕日が差し込む教室で、ひとり恥ずかしがる女と、瀬戸が体をくっつけあっていた。


「カワイイ」

「んっ……」


くそが。こんなとこで女と仲良くいちゃつきやがって。

今度はどんな女だ?


舌打ちしながら、内心あざ笑ってやろーと、俺がその女の顔を盗み見ようとしたそのとき。


そこで見たあるものに、俺は強い衝撃を受ける。
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