white coat



それから寝たり起きたりを繰り返していつの間にか朝になってた



「…んー…」



隣には辛そうに眠る明音




「…明音、大丈夫?」


「…むり…きつい」



「何か飲む?冷えピタはる?薬は?なにか欲しいものある?」



「杏乃がほしい…」


「へ?」



「…杏乃がほしい」



体を起こしてたあたしの手を引っ張って自分の腕の中にいれた明音



「ちょ、明音…!」



「…お前あつッ…」


「あたしだって熱あるもん…」



「…んー…よし。仕事行くわ」



「え、何言ってんの…?この体で行くの?」



「そんな簡単に休める仕事じゃねーからなぁー…」


「だけど…いくらなんでも無理だよ」




こんなぐったりしてるのに



「んじゃーお言葉に甘えて休も…」


「え、そんな簡単に決意変わるの」



「今思えば今日休みだったわ…てか昨日休めって言われたし…」



「ばーか。…てか、離してよ」




いつまであたしのこと抱きしめてんのこの変態は




「やだ…このままがいい…」


「…特別だからね」




今のあたしに抵抗する気力ないし…


あったかくて丁度いいかも




なんだかんだでまた眠った





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