最期の時間を君と共に
「い、嫌だよっ、ブサイクだもん」

嬉しかったけど、やっぱり2回笑うのは無理だ。目を逸らして断る。だが、簡単に引き下がるわけでもなく、しつこくお願いしてくる。

「も、もう、ダメだってばー!」

「……わかった。でも、また今度見せてよ?」

「う、うん……」

やっと引き下がってくれた。何回お願いされただろうか。

「……ね、遥ちゃん。と、と……友達になりたいなっ」

いつもはっきりと物事を言う彼女が、ぼやぼやとした言い方になる。照れているのか、左耳が赤く染まっている。私はそれが嬉しくて、嬉しくて堪らなくて。

「私もなりたいな!」

つい、大きな声で言ってしまった。
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