最期の時間を君と共に
「……ふ、ふふっ。なぁに、遥ちゃん面白すぎっ」
涙出る、そう言って涙を指で拭いながら、ゆずきちゃんは笑う。彼女のこんな姿を見たのは初めてだ。
「……あー、笑った笑った。うん、なろう。じゃあ、改めて自己紹介。深山 ゆずきです、よろしくね。……あ、呼び捨てでお願い」
「南野 遥です。私も呼び捨てで。よろしくね」
握手を交わした。春なのに、冷えきった彼女の手。暖かそうな感じなのにな、なんて思った。
「あ、ユキナ……」
私たちの様子を呆然と見ている子に気づいた。私と共に行動しているが、趣味が合わない子。風邪で休んでいた子だ。
「か、風邪大丈夫なの?」
涙出る、そう言って涙を指で拭いながら、ゆずきちゃんは笑う。彼女のこんな姿を見たのは初めてだ。
「……あー、笑った笑った。うん、なろう。じゃあ、改めて自己紹介。深山 ゆずきです、よろしくね。……あ、呼び捨てでお願い」
「南野 遥です。私も呼び捨てで。よろしくね」
握手を交わした。春なのに、冷えきった彼女の手。暖かそうな感じなのにな、なんて思った。
「あ、ユキナ……」
私たちの様子を呆然と見ている子に気づいた。私と共に行動しているが、趣味が合わない子。風邪で休んでいた子だ。
「か、風邪大丈夫なの?」