最期の時間を君と共に
上から目線だけど、今はこうやって見下されているほうがいいんだ。私の上に誰かが、ライバルが、いる。その人に勝とうと手を伸ばす。でも、届かない。ならば、這い蹲ってでも勝ちにいこう。勝つ、って表現はおかしいけれど、こんな風にやらなくちゃ、進めない。進みたいんだ。
「頑張る。本当にありがとう」
「はいはい」
「三柳さんに会えてよかった」
ニカッと笑ってみせると、三柳さんは驚いたように目を見開いた。
「……びっくりするじゃない。まぁ……私もあなたと会えてよかったかな」
「なに、その微妙な感じ」
吹き出して笑っていると、三柳さんに叩かれてしまった。意外と痛いし。
「あと、三柳さんじゃなくて翼でいいわよ」
ライバルこそ、良き友になれるのよ。昔、お母さんに言われたような気がする。多分、嘘だぁ!って返したんだよね。でも、本当だね。互いの意見がぶつかってライバルになり、それをわかった上で友達になる。通じ合えるものがあるのかもしれないね。
「頑張る。本当にありがとう」
「はいはい」
「三柳さんに会えてよかった」
ニカッと笑ってみせると、三柳さんは驚いたように目を見開いた。
「……びっくりするじゃない。まぁ……私もあなたと会えてよかったかな」
「なに、その微妙な感じ」
吹き出して笑っていると、三柳さんに叩かれてしまった。意外と痛いし。
「あと、三柳さんじゃなくて翼でいいわよ」
ライバルこそ、良き友になれるのよ。昔、お母さんに言われたような気がする。多分、嘘だぁ!って返したんだよね。でも、本当だね。互いの意見がぶつかってライバルになり、それをわかった上で友達になる。通じ合えるものがあるのかもしれないね。