最期の時間を君と共に
「……ったりまえじゃん?」

まだびっくりしているのか、口元に手の甲をあてている。
よかった……。これは三柳さんのおかげだ。今度、絶対会わなくちゃな。

……よし。また、気合いを入れなおす。

「もう、お昼ご飯食べっちゃった?」

食べてなかったらいいなぁ。でも、今は1時前。食べてる確率の方が高い。

「あぁ、食べてねぇや」

「ほんとに!?」

その言葉に食らいつく。私は1歩1歩詰め寄る。誓は1歩1歩後ずさる。

「あ、あぁ……」

「私もまだなんだ。今から作るつもりなの。……一緒に食べない?」

「いいのか!?」

次は誓が食らいついた。私はぶはっと吹き出す。こんなに元気だったんだ。
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