最期の時間を君と共に
「もちろんだよ、卵料理――」

「まじでか!?」

「う、うん」

「やったねー」

ニコニコと笑っている誓を見て笑ってしまった。幼い頃からずっとこの笑顔がそばにあった。ずっとこの笑顔に守られてきた。ずっと、ずっと数え切れないほどの笑顔をそばで見てきたんだ。まさか、その笑顔がこんなに早く終止符を打つなんて思ってなかったよ……、誓。

「ゆずき?……ちょ、え?」

「……えっ?」

急に頬に何かが触れた。温かくて……、また、なにかがこぼれ落ちた。

冷たい……、涙?

「なんで泣いてんだよ……?」

「あ、ご、ごめん!」
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