君の隣で花が散る
朝の教室はいつものように憂いを帯びていた。


私は昨日、どうやって帰ったんだろう。

女の人に襲われて私はそこで気を失った。

でも気づいたら家のベッドにいて、眠たくて寝てしまった。


「おはよう」

「あ、おはよ」


れおに挨拶を返し、気になった事を聞く。


「昨日私どうやって帰ったの?」

「あぁ、俺が背負って送ったよ」

「あ、ありがと......」

え?!

私背負われたの?!

いくら死神でもれおは男子。

男子に背負われるなんて......。


「私の家の場所、わかったの?」

「ああ、お前の家は最初からわかっていたよ」

「なんで?」

「わかっておかないといざという時に守れないからな」


あ、そっか。


「無事でよかったよ」


なんだろう、不思議な気持ち。


「おーい、席につけ」


担任が皆に声をかけた。

みんなはそれぞれの席につき始めた。


「続きはあとでな」

「......わかった」


私も席に着いた。

まだ気になることはたくさんあるけど放課後聞こう。
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