久遠の絆
『ではイーファンを殺せばいい。そなたがな』
「何で?何でそうなるの?セイアさんはイーファンさんを好きじゃないの?」
『好きだから、苦しんでいるんじゃない!』
「だったら、やっぱり会うべきだよ。会って、謝ればいい。勝手に死んでごめんなさいって」
『……』
「事実は消えないよ。わたしも分かってる。一生抱えてなきゃいけない傷だよ。でもやっぱり死んじゃ駄目なんだよ。どんなに苦しくても、やっぱり生きてないといけないんだよ。生きてたら、きっとその傷を忘れるくらい、いいこともあるよ。きっと、だけどね。でもわたし、この世界でとても大切なものを見つけたよ」
そう言ってから、蘭はその大切なものが何なのか、忘れてしまっていることに気が付いた。
(あれ?わたし、何を見つけたんだっけ……)
考え始めるとまた、頭が重たくなってきた。
(ああ、もうやだな)
そんな蘭を、セイアはじっと見つめている。
そして。
『そうだな。わらわは命を絶ったことを、イーファンになじられるのが怖かったのだ。何故共に生きなかったのかと』
「セイアさん」
『行こう。イーファンに会いに』