100回の好きの行方
そんなシーンと静まり返った中、部署の扉を控えめにノックする音がした。
全員が振り向くと、受付にいる千華が着物を着た年輩の女性をつれてやってきたのだ。
「霧加屋様が、デザイン部に御用があるそうです。」
霧加屋と聞いて、インテリア部署の皆が一斉に彼女に注目し、頭を下げ、インテリア部の課長が足を運ぼうとするが、それを彼女が制した。
「今日は、デザイン部に用事がありますの。」
その言葉を聞いて、インテリア部の皆が安堵し、仕事を再開するのが分かる。
彼女は主に和ものを扱う霧加屋ギャラリーの女社長、霧加屋貴乃だ。
インテリア部署の昔からの大顧客で、頭がキレるやり手として外国メディアにも注目されている人物である。
「霧加屋様、デザイン部にどんな御用でしょうか。」
佐伯がよそ行きの対応をすると、着物の袷からタブレットを取りだし、佐伯に突き付けた。
「この、新製フラワーシリーズを手掛けた、深山菜月さんに聞きたいことが。いらっしゃる?」
「えっ!?」
「彼女に会いたいので、こちらで待たせていただきます。」
そう言うと、"そこ、宜しいかしら。"と尋ね、近くにあった来客用の椅子に、背筋を伸ばして座った。
全員が振り向くと、受付にいる千華が着物を着た年輩の女性をつれてやってきたのだ。
「霧加屋様が、デザイン部に御用があるそうです。」
霧加屋と聞いて、インテリア部署の皆が一斉に彼女に注目し、頭を下げ、インテリア部の課長が足を運ぼうとするが、それを彼女が制した。
「今日は、デザイン部に用事がありますの。」
その言葉を聞いて、インテリア部の皆が安堵し、仕事を再開するのが分かる。
彼女は主に和ものを扱う霧加屋ギャラリーの女社長、霧加屋貴乃だ。
インテリア部署の昔からの大顧客で、頭がキレるやり手として外国メディアにも注目されている人物である。
「霧加屋様、デザイン部にどんな御用でしょうか。」
佐伯がよそ行きの対応をすると、着物の袷からタブレットを取りだし、佐伯に突き付けた。
「この、新製フラワーシリーズを手掛けた、深山菜月さんに聞きたいことが。いらっしゃる?」
「えっ!?」
「彼女に会いたいので、こちらで待たせていただきます。」
そう言うと、"そこ、宜しいかしら。"と尋ね、近くにあった来客用の椅子に、背筋を伸ばして座った。