密かに恋焦がれて
「遅いし待たされたから、ちょっとしたイタズラのつもりだったんだけど。声をかけるタイミングを外した」
「遅くなったのは悪かったけどイタズラってヒドイ!」
「悪かった機嫌なおせ」
ふぃっとそっぽを向くとフッと笑われた。
もうバカにして。
「ほら、こっち向けって。期待してたんだろ?初夜」
「な、な、なんでそれを……」
「残念そうにため息つきながら言ってるのばっちり聞こえてたから」
うわあぁぁ……羞恥に頭を抱えた。
恥ずかしすぎる。
「ご期待通りに可愛がってやるよ」
ヒロの目がキラリと光る。
「ちょっと、待ってよっ」
身の危険を感じて琴美はできる限りベッドの端に身を寄せた。
「大丈夫だ、優しくする」
ヒロは安心させるように琴美をそっと引き寄せ抱き締める。
ヒロの温かいぬくもりを感じてだんだん気持ちが落ち着いてきた。
それからヒロに初めて自分からキスをすると。
一瞬驚いたように動きを止めたヒロは直ぐに琴美のキスに応えると琴美の反応を確かめながら感じやすい所を愛撫していく。
躰を合わせるとヒロは言った通りに琴美を気づかい優しく抱いてくれた。