密かに恋焦がれて
もう少しでマンションへ着くというときお兄ちゃんから電話が来た。
《今どこにいる?》
《どこって、もうすぐマンションへ着くとこ》
《今、会社なんだ急に呼び出された。これから帰るけど少し待たせる》
何やら雑音がうるさくなり解ったと返事をしたときにはすでに切れていた。
しょうがないマンションの近くにある公園で待とう。
左側に曲がるところをまっすぐに進む。
幸いまだ陽があるせいか冬にしては小春日和のような暖かさだしちょっとくらいなら待てそう。
読みかけの携帯小説を読んで時間が過ぎるのを待っている内に陽が沈み今度は寒くなってきた。
そろそろ帰ってきてるかな。
ン!
あっ……
読んでる最中に邪魔されたくなくてサイレントモードにしていたためお兄ちゃんからのLINEに気づけなかった。