密かに恋焦がれて

座っていたベンチから立つとマンションへ急ごうと走った。

「わっ!」

「おっ!」


「すみません。ちょっと急いでて」

「危ないだろ前を見ろ」

公園の入り口を出た所で入ってきた誰かとぶつかりそうになる。


この声……。


「ヒロ?」


顔を上げて確認するとヒロだった。


「小さい子供じゃないんだちゃんと周りに気を付けろよ」


「待たせたら悪いと思って急いでたから……もしかしたら探しに来てくれた?」


「あぁ、マンション行ったら先に来てるはずのお前がいないしLINEも既読にならないって康成が焦ってた。その内来るかもしれないから康成にはマンションに残るように言って外に出たは良いけどお前いないし繁華街まで2往復してから近くに公園があったのを思い出した」


私を探すためにヒロに2往復もさせた。

「ごめんね」

「手がかかる妹だよな。俺の妹だったらはったおしてる」

「いもうと?」



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