この恋を、忘れるしかなかった。
霧島響、確か2年1組の生徒……わたしとは美術の授業でしか接点がないので、顔と名前くらいしか知らないけど。
霧島くんといい、ここにいる2人もそうだけど、最近の子は芸能人顔負けのおしゃれな名前が多い。
…なんて、世代の違いを感じている間に、霧島くんがわたしの目の前まで来ていた。
「安藤先生…」
「な、なに…?」
「オレ…さ、」
何故か言葉を詰まらせる霧島くんの顔が、少しだけ近づいた……。
霧島くんを、まともにこの目にとらえたのは、今日が初めてかもしれないーーーそれくらい彼との関わりは薄かった。
キレイな茶色の髪を器用にセットしていて、制服の着こなし方も今っぽい。
顔は人それぞれ好みはあるけど、悪くない。
悪くないじゃないな、カッコイイ…と思う。
普通に、モテそうな感じ?
-なんて事を思っていた次の瞬間、霧島くんは思いもよらない事を言い出した。
「オレ…、安藤先生のこと、好きなんですけど」
え………。
霧島くん……?
「うそーっ!霧島くんマジで⁈」
即座に反応したのは、恵ちゃん。
わたしは、状況を呑み込めていなかった……。
好き?
”安藤先生”って言った…?
安藤先生、って…わたしだよね……?
余りにも衝撃的すぎて、わたしは何も言えないでいた。
「安藤先生は、オレみたいな子供なんか…相手にできないって思ってるでしょ」
「……あ、えと…。それは……」
「でもオレ、先生のこと超好きなんだ!結婚してても関係ないから、だからオレと付き合ってください…!」
わたしがオドオドしていると、霧島くんは更に言葉を続けてきた。
「安藤先生、オレのこと…好き?」
「霧島くん、わたし…えっと……」
わたしは何がなんだか…もはやテンパりすぎていたのかもしれない。
恵ちゃんと美雪ちゃんがすぐ近くでわーわーキャーキャー言っているのに、その声はオブラートに包まれたようにわたしの耳に届く。
霧島くんは、わたししか見ていなかった。
わたしは、霧島くんしか見れなかった…。
霧島くんといい、ここにいる2人もそうだけど、最近の子は芸能人顔負けのおしゃれな名前が多い。
…なんて、世代の違いを感じている間に、霧島くんがわたしの目の前まで来ていた。
「安藤先生…」
「な、なに…?」
「オレ…さ、」
何故か言葉を詰まらせる霧島くんの顔が、少しだけ近づいた……。
霧島くんを、まともにこの目にとらえたのは、今日が初めてかもしれないーーーそれくらい彼との関わりは薄かった。
キレイな茶色の髪を器用にセットしていて、制服の着こなし方も今っぽい。
顔は人それぞれ好みはあるけど、悪くない。
悪くないじゃないな、カッコイイ…と思う。
普通に、モテそうな感じ?
-なんて事を思っていた次の瞬間、霧島くんは思いもよらない事を言い出した。
「オレ…、安藤先生のこと、好きなんですけど」
え………。
霧島くん……?
「うそーっ!霧島くんマジで⁈」
即座に反応したのは、恵ちゃん。
わたしは、状況を呑み込めていなかった……。
好き?
”安藤先生”って言った…?
安藤先生、って…わたしだよね……?
余りにも衝撃的すぎて、わたしは何も言えないでいた。
「安藤先生は、オレみたいな子供なんか…相手にできないって思ってるでしょ」
「……あ、えと…。それは……」
「でもオレ、先生のこと超好きなんだ!結婚してても関係ないから、だからオレと付き合ってください…!」
わたしがオドオドしていると、霧島くんは更に言葉を続けてきた。
「安藤先生、オレのこと…好き?」
「霧島くん、わたし…えっと……」
わたしは何がなんだか…もはやテンパりすぎていたのかもしれない。
恵ちゃんと美雪ちゃんがすぐ近くでわーわーキャーキャー言っているのに、その声はオブラートに包まれたようにわたしの耳に届く。
霧島くんは、わたししか見ていなかった。
わたしは、霧島くんしか見れなかった…。