この恋を、忘れるしかなかった。
「さっきのリカちゃん先生、かわいかったぁ」
「ちょっと恵ちゃんまでからかわないで」
「だって、ホントのことだもん」
霧島くんたちが帰っても、まだドキドキが収まらないわたしを見ながら、淡々と話し出す恵ちゃん。
「あはは。確かにー」
うんうんと、恵ちゃんの横で頷く美雪ちゃん。
「霧島、藤井、甲斐、この3人が揃うとロクな事なくない?小中高と3人一緒で、いつもつるんでるらしいよ」
「そぉなのー?恵都それ何情報?」
美雪ちゃんが楽しそうに聞いていた。
「友達で、3人と小中高同じ子がいるんだ」
「あの3人とずっと一緒だなんて…迷惑すぎる(笑)」
「あはは」
「さぁっ、ホントに帰るよ!」
2人の話が終わりそうになくて、わたしは帰るように促した。
そうでなくても、このまま教室に居続けることが恥ずかしかった。
嘘の告白を真に受けて焦りまくっていた自分が、本当に恥ずかしかった。
「あー残念、もっと話したかったのになぁ」
「リカちゃん先生が、美雪のお姉ちゃんだったらいいのに」
「ありがとうね。また話そ」
わたしは惜しんでくれている2人にお礼を言って別れ、職員室に寄ってから学校を後にした。
時刻は18時を少し過ぎたところーーー車のエンジンをかけた時だった…。
《今みんなでメシ食ってるから、少し遅くなる》
夫からのメールだった。
わたしは簡単にメールの返信を済ませると、静かにアクセルを踏んだーーー。
あぁ、何だかどっと疲れた。
だいたい罰ゲームの対象にわたしを選ぶって、どういうことよ。
「……」
実はわたしに”リカちゃん先生”というあだ名を付けたのは、3人の中のひとりの甲斐くん。
甲斐くんと藤井くんは同じクラスで、わたしの美術の授業中も騒いだりしてるから、2人が仲がいいのは知っていたけど…。
そこに霧島くんも…という構図が頭に浮かばなかった。
「ちょっと恵ちゃんまでからかわないで」
「だって、ホントのことだもん」
霧島くんたちが帰っても、まだドキドキが収まらないわたしを見ながら、淡々と話し出す恵ちゃん。
「あはは。確かにー」
うんうんと、恵ちゃんの横で頷く美雪ちゃん。
「霧島、藤井、甲斐、この3人が揃うとロクな事なくない?小中高と3人一緒で、いつもつるんでるらしいよ」
「そぉなのー?恵都それ何情報?」
美雪ちゃんが楽しそうに聞いていた。
「友達で、3人と小中高同じ子がいるんだ」
「あの3人とずっと一緒だなんて…迷惑すぎる(笑)」
「あはは」
「さぁっ、ホントに帰るよ!」
2人の話が終わりそうになくて、わたしは帰るように促した。
そうでなくても、このまま教室に居続けることが恥ずかしかった。
嘘の告白を真に受けて焦りまくっていた自分が、本当に恥ずかしかった。
「あー残念、もっと話したかったのになぁ」
「リカちゃん先生が、美雪のお姉ちゃんだったらいいのに」
「ありがとうね。また話そ」
わたしは惜しんでくれている2人にお礼を言って別れ、職員室に寄ってから学校を後にした。
時刻は18時を少し過ぎたところーーー車のエンジンをかけた時だった…。
《今みんなでメシ食ってるから、少し遅くなる》
夫からのメールだった。
わたしは簡単にメールの返信を済ませると、静かにアクセルを踏んだーーー。
あぁ、何だかどっと疲れた。
だいたい罰ゲームの対象にわたしを選ぶって、どういうことよ。
「……」
実はわたしに”リカちゃん先生”というあだ名を付けたのは、3人の中のひとりの甲斐くん。
甲斐くんと藤井くんは同じクラスで、わたしの美術の授業中も騒いだりしてるから、2人が仲がいいのは知っていたけど…。
そこに霧島くんも…という構図が頭に浮かばなかった。