神様修行はじめます! 其の五
 小さな光が絹糸の目からツッとこぼれ落ちる。


 あれは、絹糸の涙だ。


 絹糸が……泣いている……。



 絹糸は、途方もない苦悩の日々を延々と耐え抜いてきた。


 大切に思う存在は、ひとり残らず自分を置いて逝ってしまう。


 そんな果ての見えない、想像を絶する孤独な道を定められた絹糸の、唯一の希望が子猫ちゃんだった。
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