私の最後の愛

side龍

俺は真っ暗な世界にいた。
何もない、真っ暗な世界に。

俺は暫く歩くと隅の方に小さな光を見つけた。
その光は今にも消えそうな小さな光。

俺はそれが大切なものに思って近づくと希が膝を抱えて泣いていた。

「っ、」
「希。」
呼んでも希は顔をあげない。
希は俺が包み込まなければ。
手を伸ばして希を腕に収めようとしても俺の手は希を掴まない。
「っつ、」
何でっ、何で希を抱けない。何度手を伸ばしても希を掴むことができない。
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