私の最後の愛


手を強く握られて我に返る。

私達がいるのは綺麗な襖の前。
龍が雑に開けると上座に座っているのは、いかにもな雰囲気の男の人。その周りには組員さん達
「何のようだ。」
お酒を飲みながらそう聞く男に顔を顰める。

「お前ら国分には今日を持って解散してもらう。」
龍が冷静に告げる中、男は顔を真っ赤に染め上げる。

「解散する理由が見当たらん。」
足掻く男が滑稽で。
「フッ、お前らは不可侵を犯した。娘を桐生の島の学校へ送り俺を撃った。俺の妻がお前らのせいで体に傷を作った。これは重いぞ。」
龍が鼻で笑って、嘲笑うかのように吐き出す。

「世話になったな。」
龍が放った言葉はこの人の最後を現す。
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