御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
「いや、いきなり君を連れ出した兄のせいもある。あやまる必要はないよ」
「でも‥‥」
話そうとした私の声に電子音が重なる。
「あ、ごめん。ちょっと出てくるね」
スマホの着信を確認した係長が、耳に当てながら扉の外に出て行った。
はぁ‥‥どうしたんだろ、係長。こんな風じゃ告白なんて絶対できない。
しばらくすると駅で見かけた時の険しい表情に戻った係長が戻ってきた。
「香奈美さん、会社出るのが遅くなった理由聞いていい?」
向かいの席から怖い顔で真っ直ぐに見つめられて誤魔化せない。
「今の電話、井深さんからだったんだ。定時後の更衣室で騒ぎがあったって。どうなの?」
「それは‥‥まぁ、ちょっとありましたけど」
係長の顔は怖いままだ。
「でも‥‥」
話そうとした私の声に電子音が重なる。
「あ、ごめん。ちょっと出てくるね」
スマホの着信を確認した係長が、耳に当てながら扉の外に出て行った。
はぁ‥‥どうしたんだろ、係長。こんな風じゃ告白なんて絶対できない。
しばらくすると駅で見かけた時の険しい表情に戻った係長が戻ってきた。
「香奈美さん、会社出るのが遅くなった理由聞いていい?」
向かいの席から怖い顔で真っ直ぐに見つめられて誤魔化せない。
「今の電話、井深さんからだったんだ。定時後の更衣室で騒ぎがあったって。どうなの?」
「それは‥‥まぁ、ちょっとありましたけど」
係長の顔は怖いままだ。