御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
優しく見つめてくれる係長に頷いて、私は2人での食事を愉しむことに専念した。

私自身でもまだ、自覚したばかりの気持ちだ。ゆっくりとその気持ちを味わっていきたい。

人生初の告白はもう少し後に。


昨夜の事を思い出してふふっと笑った私を見て、係長も微笑んだ。

この笑いもきっと私の心の中が分かってるから。ホントに敵わない。


朝のエレベーターホールでこんなに幸せな気分になれたのは、初めてだった。











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